アンダラ九州シリーズレポに手直しを加えた話

以前からなぜかこのブログ内でアクセス数が高いこの記事。

なぜだろうと考えてみると、多分、この記事を読みに来る方というのは、「あの時になにが起きていたのか」というのを知りたい人がほとんどじゃないのかなと。そう思いました。

ただ、久しぶりに読んでみると、読みにくい部分が多くて驚きました。

こちら側も「九州シリーズでこういうことが起きていた」というのを知ってもらうために書いたので、読みに来てもらう人が多いのは嬉しいです。だけれど、あまりにも読みにくい、情報が少ないと、それはそれで物足りないだろうなと。

そう思ったので少し手直しを加えました。それでも時間を空けながら修正したので結果的にどうなったかは分かりません。また直すかもしれませんし。結果的に読みやすくなってればいいなあと思います。

 

当時を思い返しても「壮絶」だったなとは思います。毎公演毎公演、必ずといっていいほど重たい場面がありました。それを会場全体が受け止めて、どこか希望を探して終わる構成でした。
メンバーもそれぞれに色々な思いを抱えていたでしょうが、観に来ていたファンがメンバー以上に「アンダー」という曲や、アンダーメンバーを取り巻く状況、そしてそこに対して希望を探す難しさを感じていたように思います。
失望や絶望ではありませんが、「なんでこうなってしまったんだろう」という暗澹たる思いは抱えていたはずです。
今、読み返すと、卒業メンバーが増えたというのもあるでしょうが、後ろ髪を引く内容だなと、思わなくもないです。
希望を持って次の道に進むメンバーもいるので、あまりこういうものを残すのもどうかとは思いますが、ただ残す大切さもあると思うので書いたんでしょうね。

 

この時期は「もっとやりようがあったんじゃないのか?」と思うことは多かったです。

「アンダー」という曲にも、センターを選んだ人選にも。その二つの相互関係にも。これがベストでもベターでもないはずだ。そういう思いはあった気がします。
今はグループが肥大化・複雑化していく中で、グループそのものに期待することは少なくなっていきました。個人個人で頑張っていこう、という周期に入ったのかなと思います。

「箱推し」という言葉は今の乃木坂にはちょっと合わない気がします。ここまで「期別」がフィーチャーされるグループもないと思うので。

 

乃木坂の写真集が発売されるたびに、その内容を巡ってネットでは議論が巻き起こります。*1

際どい露出の写真などが公開されると、「肌を多く見せることを軽々しく捉えないでほしい」「一人の人間が水着になったりすることをよく考えてほしい」といったことが槍玉に上がります。

そこでいつも思い浮かぶのが、九州シリーズやアンダーメンバー、そして初期の乃木坂のことなんです。(初期の乃木坂は、特に『16人のプリンシパル』のことです)

『16人のプリンシパル』では過酷な現場に対して疲弊するメンバーが多く出ました。その結果、舞台そのものに対して拒否反応(トラウマ)を植え付けられるメンバーが出ることになってしました。

『アンダーメンバー』を観ていると、初期では明るく楽しそうに活動していたのに、アンダーの活動が長く、認められない時期が続いていった結果、自信をどんどん失くしていったようなメンバーを見かけることもありました。

『九州シリーズ』は言わずもがなだと思います。ただ、『16人のプリンシパル』が初期の大きな出来事として語られますが、『九州シリーズ』は5年も活動してきた結果としての出来事です。それはしっかりと検証しなければいけないような気もします。検証ってなんだよって話ですが。

 

乃木坂の舞台へのアプローチが称賛されるたびに、『16人のプリンシパル』を思い出します。明るく元気なメンバーや活動的なメンバーが称えられるたびに、加入当初よりも消極的になっていったメンバーを思い出します。

今ある輝きや明るさを大切にしたいとは思いつつ、不幸自慢のようにもなりますが、やはり過去起きた事実は忘れてはいけないんだろうなと思ってしまいます。

アイドルをアイドルとして、そのまま享受して賛美することが難しくなってしまったんですね。

アイドルではありますが、等しく同じ人間であると。とどのつまり、自分は綺麗なアイドルを絶賛して崇めるようなことはできない性格なんだろうと思います。

 

2017年の九州シリーズのことをこうやって書くのも、読みに来る人がいることも、未だに中元日芽香の存在を消化できていないのかもしれません。(消化する必要もないのですが)

そして、こうやってなにかを彼女に背負わせることも酷だなと同時に思います。もう次の道に進んでいるわけですから。(ただ、やはりどうしても、「なにかできたのではないか」とも思ってしまいます)

 

乃木坂のライブだけでも色々なライブを観てきました。しかし、折にふれて思いだす光景の一つに『アンダーライブ九州シリーズ』というのは確かに存在するんです。

*1:Twitter上での議論なので、議論の体を成している状態ではありませんが