最近の川崎フロンターレ〜2015年5月30日 第14節 AWAY 清水エスパルス戦を終えて〜

最近の川崎フロンターレの試合を観ていて色々と思いつくことはあります。ただ、書こうと強く思うタイミングがなかったので、書けませんでした。
清水エスパルス戦で大敗したので、このタイミングで書こうと思いました。


ボランチという心臓
ボランチという意味は舵取り役という意味らしいですが、フロンターレの場合は舵取りという意味を超えて心臓だと思ってます。まあ、他のチームでもそうかもしれないですが、中盤をできるだけ省略しないのがフロンターレのサッカーなのでボランチの出来に左右される場合が多いと思います。
フロンターレは基本的にダブルボランチ大島僚太選手と中村憲剛選手が務めています。大島選手が後ろと前を繋ぐことに走り回るイメージがあります。中村憲剛選手もしないわけではありませんが、大島選手が中村憲剛選手をサポートしてるイメージがあります。今シーズンの中村選手は去年の怪我から中村史上最高の状態ではないと思います。パスミスも目立ちますし、球際で負けることも多くなった印象があります。それでも闘う姿勢は全く落ちていませんが。
じゃあ中村憲剛選手の位置を一つ上げたりすればいいかと思いますが、そうすると機能できなくなります。また、中村選手は戦術眼があるので鳥栖戦のような勝利は中村選手に依る部分も多いかと思います。
なので、基本的にはフロンターレの心臓は中村憲剛選手と大島僚太選手で行ってもらいたいというのが自分の希望です。
二人が守備的ではないので守備的なボランチを一人入れたくもなりますが、そうなるとボールがフロンターレのテンポが出せなくなるのでは、という気もします。

ここからは清水エスパルス戦を振り返りながら書いて行きたいと思います。

今、一番の問題は大島選手の離脱だと思ってます。小林悠選手の長期離脱も大きいですが、小林選手の問題は前の攻撃の問題に関わってきますが、大島選手の問題はチーム全体の問題に波及していきます。
そこで、代役となったのが森谷賢太郎選手です。この抜擢に関しては自分はアリだと思います。谷口彰吾選手でもいいんですが、フロンターレボランチ、特に中村選手とボランチを組む場合は、人と人の間で受けてくれるタイプの選手がいいと思うので、森谷選手にはその適性があると思います。なので、これは適役だと思いました。ともすると、森谷選手が代わりがいないような気がするのが少し怖いところですが。
個人的に今気になっているのが谷口彰吾選手のボランチです。谷口選手は大学時代にはボランチとして活躍していた触れ込みがあります。ただ、プロになってからはボランチのポジションに入ったのは数回程度です。なんとなくは分かりますが、ハッキリとどんなボランチかとは分かっていません。今後、谷口選手がボランチでどれだけやれるのかがフロンターレの鍵になるのではないかと思っています。
どちらかというと間間でボールを受けるようなタイプではないように見えます。守備時の読みが早く、ここ最近では縦へのボールを入れてアシストも記録しています。ただ、それはセンターバックのときの話であってボランチのポジションではありません。どちらの場面でも攻撃で上がっていてフリーだった状況だからアシストできたとも言えます。ただ、それができるのがスリーバックだったわけです。プレッシャーのない状態でこなしていたので、ポジションを一列前に上げたときにどうなるかは気になります。ただ、谷口選手は賢い選手という印象があります。その辺りは中村選手と似ているのかなと思ったり。だからこそ中村選手とのダブルボランチは合わなさそうですが、大島選手とは合いそうな気がします。
清水戦を観ていると、色々と問題はありますがまずはここの部分が痛いかなと。森谷選手でもできた部分とできなかった部分があると思いました。間で受けるのが得意な部分は大島選手と似ていますが他のプレースタイルは全然違うんで、やりづらさが結構出ているように感じました。
そしてスリーバックもなかなか機能していませんでした。多分、相手のサッカーの店舗に合わせ過ぎたということがあるとは思うんですが、焦れてミスを重ねた部分が多いように思いました。武岡優斗選手も攻撃で持ち味を発揮できませんでしてたし、スリーバックの三人は相手の前線の選手の対応に終始苦労していた印象があります。
ようやく形になって来たかと思っていたスリーバックで五失点したのが精神的ダメージ大きいですね。あとは、今の状態の中村憲剛選手を連戦で戦うのは難しいというところ。年齢も年齢ですし。ただ、中村選手がいないとフロンターレのサッカーが機能しづらくなるのも事実なわけで。中盤でタメが作れないと相手のプレッシャーやブロックを崩すのは難しくなると思います。
あとは前線の三人の絡みでしょうか。一人一人がポテンシャルのある選手なので単騎突破はできるんですが、もうすこしコンビネーションが欲しかったかなと。本来だったらそういった場面に顔を出すのが森谷選手だったりするわけなんですが、森谷選手はそこまで顔を出すのが難しいですし、船山貴之選手は後半の最初の方で代わってしまいましたし、その辺はなんとも言えないですね。久しぶりに中村選手もイライラしているような様子でした。山形戦や柏戦でも我慢していたように観えましたが、久しぶりに自分のプレーに納得できていない様子でした。
リズムが悪いときに悪いままズルズルと行くのがいつまでも変わらないのがリーグ戦を戦っていく上では不安です。サッカーはメンタルスポーツというところはああいう部分を言うんでしょうか。現状、けがをしている選手がすぐに帰って来ることもないでしょうし、カップ戦は大事に勝ち上がって行きたいですが、どうなるでしょうか。チームで団結して頑張って欲しいと思います。
個人的には最初の二失点が全てというような捉え方もできるので、立ち上がりは勿体なかったと思います。湘南と清水の試合も観ていましたが、櫛引政敏選手と杉山力裕選手の違いは思い切りの良さがあるかないか、だけな気がしました。

P.S.
最初、ラジオ放送を聞いているかと思いました。