『エウレカセブンAO』4話感想

脚本:會川 昇
絵コンテ:長崎健司 村木 靖
演出:中村里美
作画監督:藤田しげる 山崎秀樹
メカ作画監督:水畑健二
作画監督補佐:堀川耕一 数井浩子
キャラクター監修:織田広之


今一番ワクワクしながら観てるのが『エウレカセブンAO』だと思いますね。
氷菓』に関しては内容知ってますからね。ほうたる若いなーって感じのスタンスで観てます。

會川昇さんの脚本が素晴らしすぎて、4話に関しては真骨頂が表れていたかなと個人的には思ってます。でもまあ、會川さんがどれくらいこの作品に関わっているのかが掴めないんですよ。twitterを読んでも濁してるし(笑)。
右翼とか左翼とかはよくわからないんで、それは置いときましょう。
この『エウレカセブンAO』の登場人物は半分以上が沖縄で過ごしており、しかしその沖縄は日本から独立した地域である。
そんな沖縄で育った人々の性格っていうのは影響されているものなんです、その土地の状況や背景に。會川さんの登場人物の描き方というのは、そのキャラクターが生きてきた世界をリアリティのある場所に設定し、リアリティのある場所だからこそキャラクターがどう影響されて生きてきたのかをよりリアルに描くことができる。
今回の話数ではデモをラップでしてる若者を写すカットがありました。あれは皮肉だと思うんですよねえ、最近のデモをファッションのようにしている若者への。TVで観ていてもいまいちなにをしたいのかわからない。否定することは簡単だけど、じゃあその代わりになにを提示するのかが重要でしょう。まあそれをメディアが放送してない可能性もありますが。
主人公を助けた人がいましたね。彼の存在がまた面白く主人公は迫害されてるのに、そんな主人公を助ける。なぜかと言えば主人公の乗るロボットが沖縄で閉鎖された世界で暮らしていた彼にとっての偶像だった。だからこそ助けてしまうんですね。ロボットもある種のファクターに使うところが憎らしいところです(笑)。
日本から独立した地域である沖縄という島で暮らしてきた人々の在り方、そして主人公の生き様を丁寧に描きつつも皮肉を混ぜる今回の會川さんの脚本は素晴らしかったと思う。