『鯖』から四コマ漫画

『WORKING』に続き、『サーバント×サービス』がアニメ化するなんて、高津カリノ先生はすごいですね。漫画は少し読んで、高津先生のウェブ版『WORKING』は全部読んでます。あれもいいですね。

アニメはどっちも好きで楽しんでます。どっちも評判はいいですよね。やっぱり取っ付きやすいのかなと思います。キャラクターがウケやすいですよね。その易さが、高津先生の魅力だろうと思います。でも読み進めていくとキャラクターたちが変人でそこもまた面白いという。キャラクター一人ひとりに愛着が沸くし、ネタにしやすいキャラクターがいいですね。
あと背景が豊かですね。そこでキャラクターの心情なんかをうまく表してるがいいですね。あれは四コマ漫画の特徴なのか、作者の特徴なのか、うまく判断が付きませんね。
レイアウトだけじゃない背景ってのが、漫画にはあるんだなと、恥ずかしいことに今まで気付きませんでした。そういう観点で漫画の背景を見ると、その多様さに不思議だなと思いました。『ちびまる子ちゃん』も背景が豊富で、有名なのは沢山の黒い縦線で人物の下がる気持ちを表現してるものとか。
そういう背景があると、登場人物たちの感情が、一つのコマとして読者にイメージが正確に伝わりやすいですね。表情だけでも伝わるかもしれませんが、背景に心情描写を持ってくることで、その人物の喜怒哀楽が可笑しなイメージを持って読者の頭にしっかりと入ってくる。これは、映画とかではやりにくい漫画そのものの特色だったりするんでしょうか。画の力なのかもしれません。というよりかは、日常を彩るためのスパイスとしてあるのかもしれません。

キャラクターが意味を履き違えて変化する勘違い展開が多いような気もしますが、それのリアクションがまたオカシイんで、笑ってしまいます。

ただ、自分は四コマ漫画が苦手ですね。一巻読む苦労が、普通の漫画とは違います。自分のなかでは漫画って読み飛ばせることがいいんだと思ってます。小説なんかは全部読まないと全てが理解できないけど、漫画は絵があるんで読み飛ばしてもある程度頭の中にはイメージが残ってます。でも、四コマ漫画だとそれができなくて、全部(といっても四コマ)を読んで、オチまで読まなきゃいけないのでそこが辛いです。
漫画は何度も読めるし、読むものだと思ってます。

漫画って、そのもののジャンルとしても、読み解こうとか、そういう感情が表れないんですよね。なぜでしょうか。そういう機会がないし、そうやって読んでる人が少ないのかなとか思ったりもしたりします。だからこそ、たまには考えてみたくなったりもするのです。